根張りを良くするには?

イチゴ農家の皆様、収穫も終わりに近づき、育苗に励んでおられることと思います。

イチゴは通常、春から初夏にかけて成長が活発になり、この時期に新しい根が盛んに生成されます。新しい根は水分や栄養素の吸収を効率的に行い、植物全体の成長をサポートします。根が重要であることは、皆さんもよくご存知かと思います。

では、この根張りを良くするためにはどうすれば良いのでしょうか?その鍵は植物ホルモンにあります。ここでは、簡単に植物ホルモンについてご紹介します。

植物ホルモンの紹介

植物ホルモンは、植物の成長や発育、代謝、その他の生理機能を調整する有機化合物です。非常に少量で作用し、特定の組織や細胞にシグナルを伝えることで、植物全体の調和を保ちます。主な植物ホルモンには以下のものがあります。

オーキシン(Auxin)
植物の成長を促進し、特に茎の伸長や根の発生を助けます。
例:インドール酢酸(IAA)。

サイトカイニン(Cytokinin)
細胞分裂を促進し、葉や芽の成長を助けます。老化を遅らせる作用もあります。
例:ゼアチン(Zeatin)

ジベレリン(Gibberellin)
背丈の伸長、種子の発芽、花の開花などに関与します。
例:ジベレリン酸(GA)。

アブシシン酸(Abscisic Acid, ABA)
ストレス応答(乾燥ストレスなど)や種子の休眠を促進します。成長抑制の役割も果たします。

エチレン(Ethylene)
果実の成熟、葉の落葉、花の開花などに関与します。気体として作用する唯一の植物ホルモンです。

この中で、特に発根促進に大きく関わるのがオーキシンです。

オーキシンの役割

オーキシンは、以下のような機能を持ちます。

  • 細胞伸長の促進:根や茎の伸長を助けます。
  • 根の形成促進:新しい根の発生を促進します。
  • 果実の発育:果実の成長を助けます。
  • 光屈性と重力屈性:光や重力に応じて成長方向を調整します。

これらは植物にとって非常に重要な役割を果たします。

オーキシンを増やす方法

では、オーキシンを増やすためにはどうしたら良いのでしょうか?

  • 光合成の促進:十分な光を提供し、光合成を盛んにすることが重要です。
  • 資材の使用:補助的な資材を使うことも効果的です。

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この記事を書いた人

qsagriのアバター qsagri 代表取締役

株式会社 QS agri 代表取締役の桜間秀太です。
2022年5月9日に同志社大学京田辺キャンパスにて創業開始致しました。
肥料の販売及び開発を行っております。
農業の現場を通して培った10年間の経験で、新規就農の方、行き詰っている方、更に向上心の有る方を最大限応援致します。
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