こんにちはQS agri代表の桜間です。
前回のブログでも取り上げました楽農美人の続編として好熱菌について書きたいと思いますので宜しくお願い致します。
楽農美人5リットルサイズ
楽農美人は「好熱菌」と呼ばれる微生物群が、他の微生物群と協業して土壌環境の修復や植物の生長・品質ならびに生体防御において極めて効率的な働きをします。
「好熱菌」とは「熱を好む菌」という意味で有り、45度以上の高温条件下で活動する細菌群の総称です。
「好熱菌」は常温菌と異なる劣悪な環境下でも生息できる能力を有しており、通常、深海の熱水鉱床や高温の温泉源に生息しています。
このような「好熱菌」の発酵産物には耐熱性のキチン質分解酵素、耐熱性の分子シャベロン(ヒートショックプロテイン)「好熱菌」特有の細胞壁成分などの菌体由来成分が含まれています。
好熱菌発酵産物は植物病原性糸状菌やセンチュウの被害に対して直接的、あるいは間接的に抑制効果を発揮しうる事が分かっています。
好熱性発酵産物の働きによるメカニズム
①植物病原性の糸状菌の活動抑制
★好熱菌発酵産物中にカビの増殖を抑制する非常に安定な抗菌物質(120度、或いは高アルカリ条件でも安定な静菌作用のある環状リポペプチドなど)が存在する。
②害虫の活動抑制
★好熱菌発酵産物を施用した土壌では、植物体の遺伝子発現パターンが変化し、植物本来の香り成分でもある揮発性の害虫忌避物質、いわゆるフィトンチッドの合成をコントロールする酵素ハイドロパーオキシド・リアーゼ(HPL)の遺伝子発現が高まる。
③毛細根の発根誘導因子の輸送
★植物ホルモンとして知られるオーキシン(インドール酢酸)の輸送に関わる遺伝子(AEC)の発現が高まり、たとえ病傷害を受けた毛根でも発根促進する。
「即ち、好熱菌発酵産物は一植物にカビを増やしにくい鎧を着せて、さらに、外敵を寄せ付けにくい物質を植物自体が盛んに作れるように仕向けます」
好熱菌発酵産物自体には、植物病原性の糸状菌やセンチュウを殺す作用は無い為、外敵となるこれらの生き物が必要以上に増えない程度に、まるで植物と共生出来るような環境作りをしているように見えます。
このような作用機序は植物にとっての栄養バランス(土壌の肥効成分バランス)が有る程度整っている条件下で初めて効力が発揮されます。
では、最後はリアルに生産者様の声を紹介したいと思います。
★楽農美人有りの棟の方が病気(灰カビ病)に侵されるのが遅く最後まで収穫出来た。
★収穫後に株を抜いたところ、楽農美人有りの方が根張りが良かった。
★同系列の別の農場ではトマト4000株のうち灰カビ病が発生したのは2、3株で有った。
★樹勢が良く例年と比較して日々の収量が20%アップした。肥料も半分ほどの量で済んでいる。
★モンパ病にかかって改植を考えていた木に施用したところ、樹勢が回復し玉張りが良くなった。
★副梢が来年10~15房の収穫が期待出来るほど太くなった、節間も詰まり非常に良い。
★収穫本数が増え2L率も上昇した。収穫時に持つと例年より重量がのっていた。
★圃場の外周部は日陰になりやすく環境が悪い為、規格外が多くなるが楽農美人を施用すると少なくなった。
★平均的な収量は150ケース/反で有るが、楽農美人を施用した今作は240ケース/反出荷しており40~50万円の増収となった。
サイズ:500ml・5リットル・10リットル・20リットルの4種サイズが有ります。
因みに上記画像に写っておりますのが5リットルになります。
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