今回は、土壌消毒後の土つくりについて、ご紹介いたします。
土壌消毒後は完全にではありませんが、有用菌も含めた微生物が死滅します。
ただ、数週間もすれば、自然に回復していきますが、その際、微生物は陣取り合戦を行います。
万が一、病原菌が繁殖してしまうと、消毒した意味が無くなってしまいますので、有用な微生物を先に繁殖させ、病原菌を寄せ付けないように、根圏に、有用菌の多様な生態系をつくる事が重要です。
そこで、微生物資材を投入するわけですが、先にミネラル資材を投入する事で、土壌のミネラルバランスを整え、有用な微生物が繁殖しやすい土台を作ることが出来ます。その後に、微生物資材を投入するという順序が、一番効果的だと考えられます。
まとめますと、
1.ミネラル資材の投入。
2.微生物資材の投入。
では、どんな資材が適切なのか、どのような効果があるのか、詳しく紹介していきますね。
1.ミネラル資材
天然岩石抽出ミネラル液 農業用A液
播種、定植前の⼟壌調整⽤のミネラル水溶液で、⼟壌中の菌相を整え、有効微⽣物を活性化します。
さらに、農作物が⽣⻑していく上で必要なミネラルを補給します。
効果として、
物理性の改善…団粒化するので、保水性、水はけ、保肥力が向上します。
生物性の改善…酵素活性を高める働きにより、糸状菌の割合が減り、放線菌が多数を占める良質な土壌に変化します。
化学性の改善…物理性の改善と生物性の改善により、硝酸態窒素の低減、ECが大幅に低減するという化学性も改善します。
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2.微生物資材
2-1 楽農美人SP
楽農美人とは、肥料成分を含まない複合微生物資材です。
商品価値のない小魚やエビなどの未利用海産物を特殊な発酵技術により高温発酵させ、成分を抽出しており、好熱菌(※)など100種類以上の微生物を含有しています。
効果として、
発根促進…楽農美人の一部の菌(ぺニバシラス属菌)は植物体内に入り込みます。この菌は、植物成長ホルモンを作り出す能力があることが分かっています。
土壌改良効果…栽培を続けると、化学肥料などが継続して投入されるため、特定の微生物しか存在しない土壌に変化します。楽農美人を散布することで、少なくなっていた微生物が増え、元の土壌に回復していきます。
静菌効果…楽農美人に含まれる菌がイチュリンという抗菌物質を産生することで、フザリウム属菌の一種に対して静菌作用があることが分かっています。
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2-2 ジオラクト
GEO LACT”ジオラクト”は、生きた乳酸菌と酵母菌が共生する生菌入り液体培養液です。
乳酸菌等は有用微生物といわれ、その微生物の働きにより、土の病原菌を抑制し、化学物質や環境の影響で活力が低下した土壌を活性化させることができるといわれています。
微量要素欠乏や生理障害の発生が少なくなります。…乳酸菌と酵母菌が生成する有機酸で、微量要素を溶かしたり、キレート化し微量要素の吸収を助けます。過剰害も防げます。
収穫物のテリや艶、糖度やコクが高まり、日もちがよくなります。…果菜類はもとより、葉茎菜類、根菜類を問わず、収穫物に光沢(テリ)が出て、日もちがよくなります。甘さが重視される野菜は確実に糖度が高まり、日もちも顕著によくなります。
耐病性が高まります。…土着菌の多様性が向上し、土壌病害菌の繁殖を抑えます。そのため樹勢がよくなり耐病性が強まります。
作物体内の代謝を活発にする…微生物が分解する有機栄養で吸収されると、養分の合成、転流、蓄積などの代謝がスムーズにすすみます。
土壌の団粒構造が発達します。…乳酸菌、酵母菌が増殖することで土壌が軟らかくなり、通気性や排水性、保水性がよくなってきます。
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まとめますと、
土壌消毒後には、ミネラル水溶液と、微生物資材の投入が有効!
病原菌を繁殖させない土つくりを推奨します。
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