【苺のガク焼け】どうする?!イチゴ農家さんに届けたい攻略法

ガク焼けは、いちごの果実の萼(がく)部分が焼けたように褐色に枯れる生理障害です。この症状は、特に果実の成熟期に見られ、見た目の品質を大きく損なうことがあります。

【発生要因】

いちごのガク焼けは、主に以下の要因によって引き起こされます

1.カルシウム不足
果実の成長期においてカルシウムの供給が不十分だと、ガク焼けが発生しやすくなります。土壌中にカルシウムが不足している場合や、土壌の乾燥や過湿、高湿度による蒸散量の低下の影響で、根からの吸収が低下することが多いです。

2.水分管理の不適切
過湿や乾燥が続くと、ガク焼けのリスクが高まります。特に、かん水が不足すると果実がストレスを受けやすくなります。

3.急激な温度変化
葉水が乾く前に28℃以上に温度を上げると、ガク焼けが発生します。

4.過繁茂的生育
葉数が多いほど、または草勢が強いほどガク焼けが発生し易くなります。

【対策】

1.のカルシウム不足については、葉面散布でのカルシウムの補給が推奨されます。また、ホウ素などの微量要素もカルシウムの働きを助けるため、適切に施肥することが必要です。

弊社の資材では葉面散布キットでの定期的な葉面散布を実施します。効果が出なければ、ホウ素欠乏の可能性もあるので、QS—S3を使用して生理障害を軽減させます。

葉面散布スタートキット

【内容】葉面散布基本のセットとなります。QS-B3、B4、Si、YMC-Eを混合してお使い下さい

【効果】
・収穫量が大幅に増えます。
・農薬を大幅に減少させます。
・食味が大幅に向上します。
・栄養素が豊富になります。

【使用方法】各1000 倍で希釈し、4種混合液として晴天時に、毎朝9時までに、葉面散布します。

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QS-S3

【内容】酢酸カルシウム[4.05%]、水溶性苦土[2%]、水溶性ホウ素[0.3%]、水溶性マンガン[0.1%]、亜鉛[0.05%] を含有した液体複合肥料です。

【効果】イチゴ、リンゴ等の果実を硬くします。チップバーン、尻腐れ、芯腐れ、軟果、発酵果、果実先枯れ、ボケ果、葉先枯れ、ス入り等のカルシウム不足による、生理障害の軽減効果があります

【使用方法】
灌水の場合(高設栽培の場合は半分量になります。)初回…1 ~ 3ℓ/10a、2 回目以降7 日毎…1 ~ 3ℓ/10a を灌水します。倍率設定が出来る場合は、1000 倍希釈液を灌水します。 

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2.の水分管理の不適切については土壌水分をpF1.8~pF2.1の範囲で管理します。

弊社の資材ではSUSTEEを使用します。

SUSTEE

サスティーは植物の空腹度とも言える「根が水を吸う力」の可視化に成功しました。(特許第5692826号)。いちご栽培でも最適なpF値2.0で色が変わり、最適な水遣りのタイミングを教えてくれます。あちこちに挿すだけで、水遣りのタイミングが分かる、画期的な商品です。曇天や雨降りにチェッカーで色が変わっていれば、灌水は不要。栽培農家などプロが使うクオリティで、根腐れや水枯れなど、水やりの失敗を防ぎます。

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3.の急激な温度変化については、午前中は温度を20~25℃に保ち、急激な温度上昇を避けることが重要です。午後は25~30℃で管理し、夜間は8℃前後を維持することが理想です。何れにしても、温度と湿度は密接な関係が有り、飽差管理表という表を使用して管理するのが、正確かつ、合理的です。詳しくは下記の資料をダウンロードして下さい。

飽差管理表はコチラ
https://qsagri-my.sharepoint.com/:f:/g/personal/hamada_qsagri_onmicrosoft_com/EteGB7gwH0JEu8_5JOXAta8BOIJkcBCN6BmHecquco11Hg?e=Lbfqql



4.の過繁茂的生育については、葉掻き等の葉数制限(6枚~8枚)を実施する等、草勢の管理が重要です。

これらの対策を組み合わせることで、ガク焼けの発生を効果的に抑えることが可能です。是非、取り組んで下さい。

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この記事を書いた人

qsagriのアバター qsagri 代表取締役

株式会社 QS agri 代表取締役の桜間秀太です。
2022年5月9日に同志社大学京田辺キャンパスにて創業開始致しました。
肥料の販売及び開発を行っております。
農業の現場を通して培った10年間の経験で、新規就農の方、行き詰っている方、更に向上心の有る方を最大限応援致します。
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