こんにちはQS agri の桜間です。
今回はいちご栽培の現状を確認しつつ、対処方法を考えていく事にします。
2025年1月時点での、いちご栽培の現状
1.栽培が遅れている。
2.11月の気温が高い→早く成長する事で果実の酸味が強くなっている。
3.水分コントロールが上手くいかない。
1.の「栽培が遅れている」事については、あまり出来る事がありません。弊社でも、色々実験をしていますが、定植のタイミングが遅れると、回復がなかなか難しいです。
2.の「11月の気温が高い→早く成長する事で果実の酸味が強くなっている」事については、今年は特に多い現象です。気温をコントロールして、ゆっくり成長させる事で糖度を上げる方法があるのですが、まさしく、逆の状況になっています。
これに対応する為には、アミノ酸の供給がカギになります。
弊社の資材では、春先に最も人気が出る、コクだし資材「QS-H4」が、それにあたります。
QS-H4とは
【内容】海藻と豊富なアミノ酸、微量要素、カルシウムを使用した液状肥料です。
【効果】旨味成分が増え、酸味が抑えられます。灌水の場合、実が大きくなります。葉面散布の場合、色が早く、鮮やかに付きます。
【使用方法】
灌水の場合(高設栽培の場合は半分量になります。)
初回…10ℓ/10a、2 回目以降7日毎…3ℓ/10aを灌水します。
倍率設定が出来る場合
初回…100 倍、2 回目以降7日毎…600倍希釈液を灌水します。
葉面散布の場合は、600 倍希釈液を7 日毎に散布します
【注意】点滴チューブのフィルターが詰まる場合は水圧を0.3MPa 以上にして下さい。
コクが無くなる最大の要因は、糖が不足する事です。
光合成で糖を生成しますが、アミノ酸やタンパク質を生成する際にブドウ糖が消費されます。
これを窒素同化と言います。
光合成で生成された糖は、アンモニアと結合し、アミノ酸を生成、アミノ酸と糖が結合しタンパク質を生成、これが実や、茎や葉になります。
この窒素同化のアミノ酸生成を、直接アミノ酸を吸収させる事で、糖の消費を抑える事が出来ます。
余った糖は貯蔵養分に回り、やがて実に供給されます。
また、アミノ酸はグルタミン酸という味の素の成分である旨味成分であります。従って、先ほどの糖とアミノ酸が豊富なほど、旨味がある、甘い果実になるという仕組みになるのです。
3.の「水分コントロールが上手くいかない」事については、イチゴの水分管理は非常にやっかいです。多すぎると、果実が水っぽくなり、味がぼやけてしまいます。逆に、少なすぎると、養分が隅々まで転流しなくなり、チップバーンの原因になってしまいます。
これに対応する為には、pF2.0を維持する事が重要です。テンシオメーターで客観的に管理する事が必要ですが、テンシオメーターは高価で、いくつも導入するにはコスト的に無理があります。
弊社の資材では、SUSTEEがそれにあたります。
SUSTEEとは
1本500円前後で、高設でも、土耕でも、気になるところに使えますし、pF2.0を基準に、色が変わる事でお知らせしてくれるので、とっても簡単です。
コクが無くなる最大の要因は、糖が不足する事です。
光合成で糖を生成しますが、アミノ酸やタンパク質を生成する際にブドウ糖が消費されます。
これを窒素同化と言います。
光合成で生成された糖は、アンモニアと結合し、アミノ酸を生成、アミノ酸と糖が結合しタンパク質を生成、これが実や、茎や葉になります。
この窒素同化のアミノ酸生成を、直接アミノ酸を吸収させる事で、糖の消費を抑える事が出来ます。
余った糖は貯蔵養分に回り、やがて実に供給されます。
また、アミノ酸はグルタミン酸という味の素の成分である旨味成分であります。従って、先ほどの糖とアミノ酸が豊富なほど、旨味がある、甘い果実になるという仕組みになるのです。
果実の「酸味が強いな」と感じたら、是非、お試し下さい!
コメント